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21世紀メディカル研究所の役割

日本社会は現在に至ってもコーディネータ、ロビイストを必要としない社会です。 それだけ社会が均一で人的交流が盛んであるように思えますが、ICT化が進展し情報が氾濫する中では、企業はその行き先に惑うことでしょう。 医療・ヘルスケア分野は宝の山。そこに集う企業に客観的かつ正確にゴールをコンサルする。これが私共の使命です。

医療・ヘルスケア分野におけるミッション

  1. 産官学政の人的交流をデザインする

  2. 産官学政がそれぞれ有するアイディア、コンテンツを抽出し、その実現に向けてコーディネーションを行う

  3. 特に産業界においては、各企業の抱える課題を抽出し、その解決に向けたコンサルテーションを行う

阪田 英也

代表取締役 主席研究員

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かかりつけ医の社会実装を推進するシンポジウム
『国民が選び国民がもつかかりつけ医のあり方』

 国民が選び国民がもつ「かかりつけ医」の社会実装に向かって

 かかりつけ医とは、「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師」のことをいいます。一方で、かかりつけ医が担う医療機能をかかりつけ医機能といいます。
このかかりつけ医機能の制度整備などを盛り込んだ改正医療法が昨年23年5月12日に可決成立しました。この法律には、かかりつけ医機能を「身近な地域における日常的な診療、疾病の予防のための措置、その他の医療の提供を行う機能」と明記してあります。
このシンポジウムは、かかりつけ医の社会実装に向かって、“国民はどのようにかかりつけ医を選び、かかりつけ医をもつのか”をテーマとして開催されます。

​シンポジウム概要

■日時:2024年11月3日(日)14:00 ~ 16:30
■会場:明治安田ホール(東京都千代田区丸の内2-1-1明治安田生命ビル4F)
■主催:これからのかかりつけ医の在り方を考える会(21世紀メディカル研究所)
■共催:明治安田
■後援:公益社団法人 日本医師会    一般社団法人 日本在宅ケアアライアンス   認定NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML
■協賛:日本アイ・ビー・エム   イオン NTTプレシジョンメディシン GEヘルスケア・ジャパン  スズケン 

            東京海上ホールデイングス TOPPAN  東和薬品 ノバルティスファーマ 明治安田総合研究所

2024-10-11 パンフレット 2024-11-03 かかりつけ医の社会実装を推進するシンポジウム.jpg

「これからのかかりつけ医の在り方を考える会」    
提言 2024

本当に、“健康に関することをなんでも相談できるかかりつけ医”をもっていますか?

最終稿

  2024年9月20日

 

 これからのかかりつけ医の在り方を考える会

はじめに

2022年3月に発足した「これからのかかりつけ医の在り方を考える会」(横倉義武 会長)は、地域医療の担い手である診療所および地域密着型中小病院が「かかりつけ医機能」を発揮し、「かかりつけ医」として地域住民の診療に当たることを提唱する組織です。

かかりつけ医、かかりつけ医機能の定義は、2013年8月8日に発表された「日本医師会・四病院団体協議会合同提言」(下記)で明らかにされています。この提言に示された かかりつけ医、かかりつけ医機能には、かかりつけ医となる個々の医師の能力、かかりつけ医機能を担う医療機関(診療所、地域密着型中小病院)が具備すべき機能が挙げられ、これらの医師、医療機関を支えるために地域で構築されるべき連携・協働のシステムの必要性が提唱されています。

この中で医師、医療機関に、かかりつけ医機能として求められる役割は極めて多岐に渡るため、かかりつけ医、かかりつけ医機能は1人の医師、1つの医療機関だけで担えるものではなく、地域全体で必要なときに必要な医療が適時適切に提供できる体制の構築が必要です。

 

「これからのかかりつけ医の在り方を考える会」は、かかりつけ医を中心とした『切れ目のない成育・医療・介護』の提供を目標に、同会の第1次提言として、2023年1月30日、医療政策提言2023 『かかりつけ医の社会実装に向けて ~かかりつけ医機能を発揮するための制度整備~』を記者発表しました。

この提言に引き続き同会では、国民向けの提言として、第2次提言 『本当に、“健康に関することをなんでも相談できるかかりつけ医”をもっていますか?』を取り纏めました。

 

  来春には、かかりつけ医制度の概要が固まることを踏まえ、この機会に国民のみなさんにかかりつけ医に対する理解を深めていただこうとの趣旨で、「同会 提言2024」を発表いたします。

本提言では、提言1において、「かかりつけ医が国民の健康を守る」 提言2では、「かかりつけ医のみつけ方」 提言3では、「国民自らがかかりつけ医と共に地域医療を守ることで、国民皆保険が堅持されていく」ことを提唱しています。

 

2024年9月
これからのかかりつけ医の在り方を考える会

(別紙・参考)

「日本医師会・四病院団体協議会合同提言」(2013年8月8日)

 

かかりつけ医の定義

 「かかりつけ医」は、以下の定義を理解し、「かかりつけ医機能」の向上に努めている医師であり、病院の医師か、あるいはどの診療科かを問うものではない。そして、かかりつけ医は、患者のもっとも身近で頼りになる医師として、自ら積極的にその機能を果たしていく。

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「これからのかかりつけ医の在り方を考える会」

会 長: 横倉義武 日本医師会名誉会長

副会長: 小川久雄  熊本大学学長 国立循環器病研究センター名誉総長

 

委員:

蓮澤浩明  福岡県医師会会長

福田 稠   熊本県医師会会長

河野雅行  宮崎県医師会会長

柵木充明  愛知県医師会会長

鈴木邦彦  前 茨城県医師会会長

佐藤信博  延岡市医師会会長

新田國夫  日本在宅ケアアライアンス理事長 新田クリニック院長

荒井秀典  国立長寿医療研究センター理事長

斎藤能彦  奈良県立病院機構 奈良県西和医療センター総長

香取照幸  兵庫県立大学大学院特任教授 未来研究所臥龍 代表理事

武田俊彦  岩手医科大学客員教授

西村邦宏  国立循環器病研究センター 予防医学・疫学情報部 部長

鈴木隆雄  国立長寿医療研究センター 理事長特任補佐

田中一成  静岡県立病院機構理事長

高谷典秀  医療法人社団同友会 理事長

中山健夫  京都大学大学院医学研究科 健康情報学分野教授

幸田正孝  医療経済研究・社会保険福祉協会 顧問

渡辺俊介  国際医療福祉大学 大学院 客員教授

  

事務局:21世紀メディカル研究所(代表:阪田英也)

これからのかかりつけ医の在り方を考える会

提言 2024

本当に、“健康に関することをなんでも相談できるかかりつけ医”をもっていますか?

 

提言1:かかりつけ医がみなさんの健康を守る

みなさんが住む地域における医療、すなわち地域医療とは地域全体で住民の健康を包括的に支援する体制のことです。そして地域医療の主体は、地域住民とこれを支えるかかりつけ医。地域住民のかかりつけ医に対する信頼が、これからの地域医療をつくり持続可能な体制を構築します

 

(1)「この先生なら安心だ」というかかりつけ医を選んでもちましょう

 

(2)かかりつけ医は日常の健康管理へのアドバイスによる病気予防や病気の早期発見をし、専門的な治療が必要な場合、適切な医療機関・診療科を紹介してくれます

(3)かかりつけ医がもつ機能は患者中心の医療をはじめ、保健・介護・福祉活動、在宅医療など多岐にわたりますが、かかりつけ医はこうした機能を果たすべく、日本医師会が主催する「かかりつけ医機能研修制度」など、専門的な研修を受講・トレーニングしてみなさんの日常診療に当たります

(4)かかりつけ医を受診するときには、“医師との対話を大切にする”ことが必要です。かかりつけ医との双方向のコミュニケーションを心掛けましょう

提言2:かかりつけ医のみつけ方

健康診断や予防接種などの機会に身近な医療機関に行くことが、かかりつけ医を見つけるきっかけになります。また、地域医師会や地域・市区町村のホームペジ、広報誌などを参照して、かかりつけ医をみつけましょう

(1)かかりつけ医の情報収集の方法

■健康診断や予防接種などの機会に身近な医療機関に行く

■地域医師会のホームページ

■地域・市区町村のホームページ

■保健センター等の健康情報や広報誌

■都道府県によるかかりつけ医紹介:「医療情報ネット(ナビイ)」(*1)

(2)かかりつけ医を選ぶときのポイント

■自宅や職場から近く通院しやすい

■質問に丁寧に回答してくれる

■治療や検査をする理由を分かりやすく説明してくれる

■病状に応じて適切な医療機関を紹介してくれる

■外来受診が困難な場合、往診・訪問診療も手配してくれる

 

提言3:みなさん自らが地域医療を守る

みなさんを守る地域医療は、同時にみなさんがかかりつけ医と共に守っていくことが必要です。そのためには日頃からの健康管理に務め、何かあったら、まずかかりつけ医にかかる受診行動を心掛けてください。そのことが、みなさんの大切な財産である「国民皆保険」を持続可能にしていきます

 

(1)“病気にならない”、つまり「日常の健康管理」と「健康づくり」を行いましょう。そして何かあれば、かかりつけ医に受診して、「早期発見」してもらい「適切な治療」を受けましょう

 

(2)日本の医療保険制度は、全ての国民が公的医療保険に加入し、お互いの医療費を支え合う「国民皆保険制度」です。世界保健機関(WHO)は、2000年に「日本の医療保険制度は総合点で世界一」と評価しています。しかし近年、この「国民皆保険制度」は少子高齢化を主原因として、医療保険制度の収支バランスが崩れ始め、その存続が危ぶまれています。

 

(3)みなさんが自ら実践する健康管理や健康づくり、そしてかかりつけ医による適切な医療の実施、さらには国と地方、民間が力を合わせて、かかりつけ医の社会実装の環境整備を進め、世界に誇る日本の「国民皆保険」を堅持し、みなさんの子孫に大きな財産として残していきたいものです

 

*1: 2025年4月から、都道府県による「かかりつけ医」の紹介が始まります。

この紹介は、「医療情報ネット(ナビイ)」

https://www.iryou.teikyouseido.mhlw.go.jp/znk-web/juminkanja/S2340/initializeで公表されます                   

以下余白

弊社WEBサイトに好評連載中の
コラム 『疫学と算盤』が
電子書籍になりました。

明治時代、 “日本の資本主義の父”渋沢栄一が著した『論語と算盤』。「論語」とは孔子が説く道徳、「算盤」とは利潤を追求する経済活動を意味します。名著 『論語と算盤』は、渋沢栄一の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学を提唱した書物です。翻って『疫学と算盤』。著者である青木コトナリ氏は、渋沢栄一を深く信奉し、『論語と算盤』のオマージュとして『疫学と算盤』を著しました。

『疫学と算盤』、言い換えれば、「疫学」と「経済」または「医療経済」との間にどのような相関があるのか、「疫学」は「経済」や「暮らし」にどのような影響を与えうるのか。疫学は果たして役に立っているのか。『疫学と算盤』は、“えきがくしゃ”青木コトナリ氏のユニークな視点から展開されるコラムです。

この度、21世紀メディカル研究所WEBサイトにおける『疫学と算盤』の連載が第36回を迎え、電子書籍として読者のみなさまにご提供する運びとなりました(発行日:2023年11月11日)。医療に携わるみなさまに青木氏の卓越した分析、深い洞察、そして医療新時代への提案を読み取っていただきたいと考えております。

電子書籍 『疫学と算盤』 発行人

21世紀メディカル研究所代表 阪田英也

第8回 一般向け 循環器病啓発リアル・セミナー
『本当は怖い心不全 ~心不全のケアを考える』

本当は怖い心不全を学び、心不全のサインを見逃さない

  ⽇本⼈の死因の第1位はがん、第2位は⼼臓病、第3位は脳卒中で すが、75歳以上の後期⾼ 齢者で⽐べると、⼼臓病と脳卒中を合わせた循環器疾患は、がんの死亡者数を年間2万⼈上回り死亡原因の第1位となっています。 ⼼不全の特徴は良くなったり、悪くなったりしながら進⾏し、完治しないことです。また⼼不全の5年⽣存率は50%であり、予後は「ある種のがんより悪い」とされ、⻑期にわたって寝たきりになるなど⽣活の質が著しく低下します。さらに喫煙や飲酒などの⽣活習慣の悪化が⼼臓の機能を低下させ、結果的に⼼不全を引き起こします。 今回のセミナーでは、「心不全とは何か」、「心不全のケアと新しい治療法」、「不整脈と心不全」をテーマに、循環器専門医の先生方が、“本当は怖い心不全”を分かりやすく解説します。

セミナー概要

■日時:2024年11月10日 (日) 14:00~16:30
■会場:明治安田ホール(東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル4F)
■主催:これからの循環器医療を考える会(21世紀メディカル研究所)
■共催:明治安田総合研究所
■後援(予定):一般社団法人 日本循環器学会
■協賛:GEヘルスケア・ジャパン    明治安田総合研究所 東和薬品    日本メドトロニック ノバルティスファーマ
■参加費:無料(事前登録制)

スペシャルインタビュー

「自然と人を繋ぐ。アーティスト橋本敦史に聞く」

2023-02-27 橋本敦史 ATSUSHI Hashimoto 1977  (1).png

物語は言葉を紡ぐ。彫刻は形を繋ぐ。しかし物語と彫刻が目指すものは同じ。読む人、見る人の共感と感動である。彫刻家・橋本敦史は言う。「人と自然の間にある乖離。普段は気にもしない隔たり。僕は人と自然の間に作品を置いてこの2つをつなげたい」。

この春、橋本は中国深圳のツインタワーのパブリックスペースに「MOON 深圳パブリックアートプロジェクト」と称する大型彫刻を完成させた。

スペシャルインタビュー 「自然と人を繋ぐ。アーティスト橋本敦史に聞く」は、注目を集める彫刻家・造形作家 橋本敦史の現在、彼を育んだ過去、そして目標とする未来を語ってもらった。

(聞き手:21世紀メディカル研究所代表 阪田英也(元にっけいあーと副編集長、元日経ビジネス編集部長))

21世紀メディカル研究所 主催

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