21世紀 先端医療コンソーシアム 医療機器部会 第13回会議

21世紀 医療フォーラム 医療機器部会 第13回会議が、7月28日(木)14:00~16:00に開催。公益財団法人 医療機器センター 理事長 菊地眞先生が「今ここにある未来 ~医療機器が求められる進化の方向性」のタイトルで講演。(21世紀メディカル研究所 主任研究員 渡辺幸輔)。


医療機器開発の歴史を振り返ると、医療機器の変遷に伴って医療の在り方も変化することが分かる。今後の日本社会を見据えると、疾患の予防・早期発見の鍵を握る、非医療機器開発に関わる制度整備と疾患予防の重要性を周知することが必須。


 21世紀 医療フォーラム 医療機器部会第13回会議が、7月28日(木)14:00~16:00に開催されました。今回は、公益財団法人医療機器センター理事長 菊地眞先生が「今ここにある未来 ~医療機器が求められる進化の方向性」のタイトルで講演されました。同コンソーシアムは、先端医療を中心として進展する「医療革命」をテーマに産官学政の連携を図り、交流・討議の場を提供することを目指しています。

 

 第13回会議での菊地先生の講演「今ここにある未来~医療機器が求められる進化の方向性」は、1. 医療機器の進歩の振り返り 2. 今後求められる医療機器の進化と社会システムの方向性 3. わが国の医療機器産業の現況と今後に課せられる期待の順で進められました。菊地氏は、医療機器開発の歴史を振り返ることで、医薬品ではなく、医療機器の変遷が医学の存在意義の変遷と同期していることを見いだし、今後の医療機器開発の重要性を強調されました。


 これからの社会では、医療費の適正化に対するニーズ、少子高齢化に対するニーズの向上、患者の健康意識の向上などが見込まれ、これらに応えるための医療の在り方としては、個別化医療の発展や疾患の予防・早期発見などが挙げられます。また、特定健康診査は、未受診者が2,500万人を超え、このうち特定保険指導の対象者は、500万人を超えると推定されています。つまり、今後のわが国では、特に、高齢者が疾患を予防すること・早期発見することのメリットを周知し、予防に対する行動を起こすことが重要であるといえます。


 菊地氏は、医療の予防において重要な非医療機器開発が、保険の対象外であったり、技術が上市するまでの過程を効率化する制度が未熟であったり、整理しなければならない点が多くあることを訴え、開発支援の在り方の変容の必要性を語られました。


 次回は、9月28日(水)14:00~16:00、神戸大学学長藤澤正人先生が「デジタル・ロボット技術が拓く未来医療」のタイトルで講演されます。