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再生医療フォーラム第2回会議が、4月11日(月)14:00~16:00に開催。札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療部門 教授の本望修先生が「自己骨髄由来間葉系細胞治療の適応拡大」のタイトルで講演
本望先生は、脳梗塞の細胞治療実験によって、治療効果を向上させる遺伝子を同定。次世代の再生医療を用いて治療効果を高めることに尽力し、神経系疾患に留まらない領域にも展開することで、細胞治療の適応拡大に挑戦。
再生医療フォーラム第2回会議が、4月11日(月)14:00~16:00に開催されました。今回は、札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所 神経再生医療部門 教授 本望修先生が「自己骨髄由来間葉系細胞治療の適応拡大」のタイトルで講演されました。同フォーラムは、実用化された再生医療技術の原理と実際、社会実装戦略、細胞製剤の自動化技術等について深い知見と展望を学ぶことを目標としています。
第2回会議での本望先生の講演「自己骨髄由来間葉系細胞治療の適応拡大」は、1. 脳梗塞患者に対する従来の治療 2. 次世代の再生医療 3. 適応拡大の可能性の順で進められました。この中で、ある作用を持つ遺伝子を組み込んだ幹細胞を血管内投与することによって、脳梗塞の治療効果の向上が起こるという成果が複数挙げられました。本望先生は、このような細胞治療が、神経系疾患以外の疾患にも効果を示すことにも触れ、今後の適応拡大の可能性を強調されました。
実際に治療導入する遺伝子が持つ作用として、神経栄養作用、血管新生作用、抗腫瘍作用が紹介されました。特に、脳神経栄養作用、血管新生作用の双方を持つ遺伝子PIGFの導入は、血管新生による血流の改善やアポトーシスの抑制効果を示すなど、様々な評価系で脳梗塞からの回復を証明しています。
本望先生は、細胞治療による脳梗塞の治療効果を示すと同時に、認知症やてんかん脳のような神経系疾患、難治性皮膚潰瘍や間質性膀胱炎のような神経疾患以外の治療効果も示されました。多方面への治療効果が期待される一方で、必要な細胞数を確保するためのreproductionの課題についても言及し、今後は、さらなる実用性の向上を目指し、自己由来
の細胞治療の適応拡大に挑戦するという展望を述べ、本会議を結ばれました。
次回は、6月13日(月)14:00~16:00、東北大学副学長 東北大学病院 病院長 冨永悌二先生が「Muse(ミューズ)細胞を用いた脳梗塞再生治療」のタイトルで講演されます。
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